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施餓鬼法要(せがきほうよう)

2024年6月9日

「おせがき」で餓鬼を救い
ご先祖を供養する

「施餓鬼会(せがきえ)」は「おせがき」とも呼び、浄土宗の寺院で行われる法要です。

亡くなった方々を思い出すときでもありますが、本当は食べ物や飲み物が飲み込めなくて苦しんでいる「餓鬼」にお施しをすることが大切です。そのわけはお経にこう書いてあります。

ある日、お釈迦さまの弟子の阿難さんが修行していたら、餓鬼の一種である焰口というものが現れて、「お前はあと3日で死ぬ。そして、私たちと同じ餓鬼になる。それを避けたければ、餓鬼や修行者にご飯やお茶をあげて、仏さまや仏さまの教えや信者さんを尊敬しなさい」と言いました。阿難さんは怖くなってお釈迦さまに相談しました。すると、お釈迦さまは、餓鬼が食べられるようにする方法と、少しのお供えでもたくさんになるおまじないを教えてくれました。阿難さんがそうしたら、餓鬼たちは助かりました。そして、阿難さんも長生きできました。

この話にならって、「せがき法要」では、祭壇にご飯や果物などを置いて餓鬼を助けます。
そして、そのご利益を先祖や大事な人に分けてあげます。

菩提寺で「おせがき」があったら、亡くなった人への‟ご供養”だけでなく‟お施し”の心も忘れずに参加しましょう。