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秋季彼岸

2024年9月23日

お彼岸に善行を積む
阿弥陀さまが見守る幸せの秘訣

お彼岸は、仏教の重要な行事のひとつで、多くの寺院で法要が行われます。
お盆とは異なり、日本独自の風習で、奈良時代から始まったと言われています。
この時期には、お墓参りをする人も多いでしょう。

「彼岸」という言葉は、古代インドで生まれた仏教用語「パーラミター(波羅蜜多)」から来ています。これは、「向こう岸に渡る」という意味で、漢字では「到彼岸」と書きます。浄土宗では、私たちが今いる苦しみの世界 “この岸 (此岸)” から、仏様の住まう安らぎの世界 “かの岸 (彼岸)” の極楽浄土に行くことを指します。
春分・秋分の日は、太陽が西に沈む日です。西には阿弥陀さまの住む西方極楽浄土があります。だから、この日は阿弥陀さまに思いを寄せやすい日なのです。
浄土宗では、お彼岸は、自分も極楽浄土に行きたいと願い、仏道を実践するとともに、極楽浄土にいるご先祖様を供養する大切な期間です。

仏道を実践すると聞くと、厳しい修行を想像するかもしれません。でも、それだけではありません。
浄土宗では、「南無阿弥陀仏」とお念仏を唱えることはもちろん、「人に親切な言葉をかける」「笑顔で人と接する」「社会に貢献する」など、人に喜びや平和を与える〝良い行い〟も修行です。

私たちは、分かっていてもできないことが多いです。仏教では、頭で分かるだけではなく、体で分かること、つまり実際にやってみることが大事です。

仏様の教えを「学ぶ」だけでなく、「実践」することが仏教の本質です。

このお彼岸の時期に、あなたも〝良い行い〟をしてみませんか?

あなたが善行を積む姿を見てくださっている阿弥陀さまが、あなたの人生を幸せな方向へと導いてくれるはずです。